税金・車検・保険・燃料。項目ごとに分けて見ると、差が出るところと出ないところがはっきりします。
「軽自動車は維持費が安い」とはよく言われますが、では実際にいくら違うのか、と聞かれると答えにくいものです。維持費はいくつもの項目の合計なので、差が大きく出るところとほとんど変わらないところを分けて見ていくと、判断がしやすくなります。この記事では、毎年かかるお金と、そのつどかかるお金に分けて整理します。金額は制度上の区分によって変わりますので、目安としてお読みください。
車にかかるお金は、大きく次の2つに分かれます。
軽自動車と普通車の差が大きいのは前者、つまり制度で金額が決まっている部分です。後者は使い方しだいなので、乗り方によっては差が小さくなることもあります。
制度で決まる部分(税金・車検の法定費用・高速料金)は軽自動車のほうが確実に安く済みます。一方、任意保険と燃料代は「軽だから安い」とは限りません。ここを分けて考えるのがコツです。
いちばん分かりやすい差がここです。
自家用の乗用軽自動車は年額10,800円です(2015年4月以降に新規登録された車の場合)。排気量による区分はなく、どの軽自動車でも同じ額になります。
普通車は排気量によって区分が分かれます。1,000ccクラスでおおむね2万5千円前後から、1,500ccクラスで3万円台、2,000ccクラスで3万6千円前後というのが目安です。
ただしこの金額はいつ新規登録された車かによって変わります。2019年10月以降に新規登録された車は税率が引き下げられており、それ以前の車はやや高い額のままです。さらに、新規登録から13年を超えたガソリン車は税額が上がる仕組みもあります。中古車を検討するときは、年式によってここが変わる点を頭に入れておいてください。

車検費用のうち、法定費用にあたる部分にも差があります。
整備費用のほうは、部品代が車格に比例しやすいぶん、大きな車のほうが上がる傾向にあります。ただしこれは車種や状態しだいで、軽自動車でも交換部品が重なれば金額は伸びます。
車検費用の内訳そのものについては、車検費用の内訳|法定費用と整備費用のちがいで詳しく説明しています。
ここは誤解されやすい部分です。同じ条件なら軽自動車のほうが保険料は抑えられる傾向にありますが、実際の保険料を左右するのは車の区分よりも契約条件のほうです。
たとえば、車両保険を付けた軽自動車と、付けない普通車では、後者のほうが安くなることも珍しくありません。「軽にすれば保険も安くなる」と単純に考えず、見積りを取って比べるのが確実です。保険については保証・各種保険のご案内もあわせてご覧ください。
カタログ燃費だけで比べると軽自動車が有利に見えますが、実際には差が縮まる場面があります。車体が軽いぶん、高速道路や上り坂ではエンジンの回転を上げて走ることになり、街乗りほどの燃費が出にくいためです。長距離を走る方ほど、この差は小さくなります。
サイズが小さいぶん、軽自動車のほうが安く済みます。新潟ではスタッドレスタイヤも必要になるので、年間で見ると意外に効いてくる項目です。ホイールごと2セット持つ場合の保管場所も、あわせて考えておきたいところです。
軽自動車は普通車のおおむね8割程度の料金区分になります。高速をよく使う方には、これも積み上がっていきます。

維持費の話とは別に、雪国では次の点も判断材料になります。
雪道での車選びについては、新潟の雪道で困らない車選びで掘り下げています。
ここまで見てきたとおり、制度で決まる部分では軽自動車が有利です。ただ、実際のご相談では「安いほうを選んだのに、あとで困った」という声もうかがいます。
車は数年乗るものですから、いまの条件だけでなく、乗っているあいだに変わりそうなことまで含めて考えたほうが、結果として安く収まることがあります。年間の差額が数万円だとしたら、その数万円を払ってでも解決したい不便があるかどうか。そこが分かれ目です。
当店はお車探し専門店です。「軽と普通車で迷っている」という段階からのご相談も歓迎です。ご予算・停める場所・使い方をうかがったうえで、両方の候補をお出しして比べていただくこともできます。お探し依頼は無料です。
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